アトピー、花粉症、ガン・・・現代病の多くは間違った食生活が原因で起こる『食源病』であることが、近年分かってきました。そして、不足している栄養素はビタミン、ミネラルなどであり、現代人の90%はミネラル不足だとも言われています。
ビタミンやミネラルなどの微量栄養素は細胞レベルでの新陳代謝をコントロールしており、健康には必要不可欠なものです。また、近年の犯罪の多発については、社会環境の変化による現代人の間違った食生活が影響しているという説もあります。毎日の食事でとるべきはずの微量栄養素「ビタミン、ミネラル、アミノ酸等」などが不足すると交感神経が興奮して、血圧を上げ、ホルモンのバランスを崩してイライラ、怒りっぽく、暴力を振るうようになるという報告もあります。「キレる」という言葉が生まれたのもごく最近のことです。
こうしたビタミンやミネラルの微量栄養素の欠乏が生じている理由には、食生活の変化、精製加工食品への依存、ストレスの増加等いろいろな原因が考えられます。 加工食品や添加物などによって、がんや成人病予防には必須のセレニウムや、亜鉛、マグネシウム等のミネラル類、またビタミン類の摂取がだんだん少なくなってきています。
昔のように、玄米を食べ、肥えた土壌からできた野菜を食べていれば、ビタミンやミネラルなど微量栄養素はあまり不足することもないかもしれませんが、野菜自体に含まれる微量栄養素も減少してきているという事実もあります。
欧米に比べると、日本の土壌にはもともとミネラル分が少ないという特徴があります。
また さらに、化学肥料の使用と連作によって、窒素、リン、カリウム以外のミネラルは枯渇しているため、農作物に含まれるミネラルの量も、昔のものよりかなり減ってしまっています。野菜から十分なミネラルを摂取することが近年難しくなっています。
◆野菜100g中の鉄分含有量(単位:mg)
(五訂日本食品標準成分表より)
■昔と比べて食生活自体も大きく変化。
動物性たんぱく質や脂肪の摂取量が2倍近くに。
生活習慣病、アトピーなどがなかった昭和30年代と比べて、日本人の食生活も大きく変化してきました。動物性脂肪や油脂などの摂取が格段に増え、穀物自体はあまり食べられなくなってきています。
■穀物、砂糖など、ミネラル分がそぎ落とされた
精製品が多く食べられるようになっています。
また、穀物、砂糖も精製された食品が多く食べられるようになっています。
例えば、米、麦、砂糖のように、食べ易くするために食品ががどんどん精製される一方で、含まれるミネラル量は、ますます減ってしまっています。
食生活の大きな変化、土壌の地力の低下により、ミネラル不足問題は今や深刻です。
これを解消するためには、未精製の穀物を中心に、質の良い土壌に育った野菜を多く摂るよう、十分に意識した食生活が必要なのです。
体に必要なミネラルは、本来日々の食事から摂るのがベストです。
しかし、なかなかそれが難しいのが今の日本の現状。
手軽に摂れる植物性のミネラルが今注目を集め始めています。